心も体も限界なのに「まだ大丈夫」と思ってしまう。
眠れない。食欲がない。仕事のことを考えると動悸がする。
それでも「もう少し頑張れる」「みんなも同じはず」と自分をごまかしてしまうことがあります。
僕もまったく同じでした。
社長の恐怖に耐えて、部下を残して辞める罪悪感を抱え、貯金がない不安を抱えながら「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていました。
でも、この「まだ大丈夫」は自分を守るために心が作り出す“錯覚”です。
この記事では、限界なのに踏みとどまってしまう心理と、その根っこを3つの視点から解説します。
- 限界なはずなのに「大丈夫」と思えてしまう
- 壊れかけている気がするが止まれない
- 自分を追い込みがちな性格だと感じる
限界なのに「まだ大丈夫」と思ってしまう3つの心理
① 「怖さ」を直視しないための“心の防衛反応”
辞めるのが怖い。社長が怖い。怒鳴られたくない。
怖いものを直視するとパニックが起きるため、心は“自動的に”あなたを守ろうとします。
その結果生まれるのが、
「まだいける」「もう少し頑張れる」
という錯覚です。
② 人を大事にする人ほど“罪悪感”が限界サインを上書きする
部下や仲間との関係が良い人ほど、限界でも踏みとどまろうとしてしまいます。
「迷惑をかけたくない」「裏切りたくない」という気持ちが、自分のSOSを上書きしてしまうんです。
僕も同じで、部署の仲間を置いていくのが本当に辛かった。
でもあなたが壊れたら、結局誰も救えなくなる。
③ 長年働いた会社ほど“異常が普通になる”
12年同じ職場にいれば、どんな環境も“当たり前”になってしまいます。
怒鳴り声。理不尽な指示。休みのなさ。限界ギリギリの働き方。
これを繰り返すうちに、心は「これが普通だ」と思い込みます。
その結果、限界なのに進み続けてしまうんです。
「まだ大丈夫」を外すための3ステップ
① いま感じている不調を箇条書きにする
眠れない、食べられない、涙が出る、朝起きられない。
これらは“心の限界サイン”です。
紙に書き出すことで「まだ大丈夫」ではないと実感しやすくなります。
② 外の世界の“普通”に触れる
ブラック企業にいると、異常が普通になり、比較対象がなくなります。
求人を眺めるだけでも視界が変わります。
■ まず自分の市場価値を知りたい
▶ ミイダスで診断
■ 無難に転職を進めたい
▶ リクルートエージェント
▶ type転職エージェント
■ 人間関係が穏やかな職場を探したい
▶ キャリチャン(事務職)
③ 自分一人では辞められない場合は外部の力を使う
身体が限界のときは、あなたの代わりに辞める意思を伝えてくれるプロに頼ってください。
まとめ|「まだ大丈夫」は壊れる直前のサイン
限界なのに頑張れる気がするのは、心があなたを守るために危険を隠しているからです。
でも、体のサインは嘘をつきません。
あなたはすでに十分すぎるほど頑張ってきました。
「まだ大丈夫」と思った瞬間こそ、立ち止まるべき合図です。
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