辞める決断を邪魔する“思い込み”の正体｜あなたを止めている3つの心理ブレーキ

「辞めたい気持ちはあるのに、なぜか動けない。」

「辞めると決めたのに、最後の一歩が踏み出せない。」

ブラック企業にいると、辞める決断を邪魔する“強力な心理ブレーキ”がかかります。

僕も辞める直前まで何度も足が止まってしまい、「このまま続けたほうがいいのかも」と自分を誤魔化し続けていました。

でもそれはあなたの弱さではありません。心に刷り込まれた「思い込み」のせいです。

この記事では、あなたの行動を止めている“3つの思い込み”の正体と、そこから抜け出す方法をお伝えします。

辞める決断を邪魔する3つの“思い込み”とは？

① 「辞めたら迷惑がかかる」という思い込み

ブラック企業で働いている人ほど、真面目で責任感が強いです。

僕も「自分が抜けたら部署が回らなくなる」「部下に迷惑がかかる」と思い込み、辞める決断を先延ばしにしていました。

でも実際は、会社はあなた一人が抜けても回ります。あなたの優しさが罪悪感を作っているだけです。

② 「怒られたら終わり」という思い込み

怒鳴る上司やワンマン社長の下で働いていると、「辞めると言ったら大爆発する」と思い込んでしまいます。

僕も辞めると言う前は、社長の顔を思い出すだけで心臓が締め付けられるほどでした。

でも実際は、拍子抜けするほどあっさり話が進むケースも多いんです。あなたが思っているほど破滅的なことは起きません。

③ 「辞めた後の自分には価値がない」という思い込み

長く同じ会社で働くほど、外の世界が怖くなります。「他で通用するのかな？」という不安が膨らむのは自然なことです。

僕も12年同じ会社にいて、「辞めたら何も残らない」と思っていました。

でも実際は、あなたの経験は確実に価値があります。市場価値を知るところから始めると不安は大きく減ります。

なぜ“思い込み”はこんなにも強力なのか？

① 長期間のストレスで判断力が鈍るから

ブラック企業の特徴は、日常的にストレスが強すぎることです。怒鳴り声・圧・理不尽が続くと、脳が判断を避けるようになります。

「今のままのほうが安全かも」という誤った判断が起きるのは、脳が疲れ切っている証拠です。

あなたの意思が弱いのではなく、体があなたを守ろうとしているだけです。

② 感情が恐怖に支配されて選択肢が見えないから

恐怖が強いと、人は選択肢を狭めてしまいます。「辞める」か「今のまま耐える」しか見えなくなるんです。

でも本当は、あなたには選べる未来がたくさんあります。

まずは外の世界の情報を得ることから。視界が一気に広がります。

③ 会社が“思考停止になる仕組み”を作っているから

ブラック企業は怒鳴り・圧・恫喝によって、深く考えさせない仕組みになっています。思考停止になるほど、従業員は従わせやすくなるからです。

思い込みが抜けないのは、あなたのせいではありません。

環境がそう仕向けているだけです。

思い込みから抜け出すための3ステップ

① “事実”と“思い込み”を切り分ける

辞めたら迷惑がかかると思っている → それは事実？思い込み？

辞めたら怒られると思っている → それは確定？想像？

まずは頭の中の不安が「事実」なのか「思い込み」なのか言語化することが重要です。

② 外部の情報・味方を増やして視野を広げる

外の世界を知るだけで、思い込みは一気に弱くなります。

求人を見る・プロに相談する・キャリアの棚卸しをする。これだけで未来の解像度が上がり、ブレーキが外れます。

③ 自分一人で言えないときは“第三者の力”を使う

恐怖が強いときは、一人で辞めるのは危険です。

辞めると言う役目を“あなたの代わりにやってくれる人”を使うのは立派な選択肢です。

まとめ｜あなたを止めているのは弱さではなく“思い込み”

辞める決断を邪魔するものの正体は、あなたの弱さではなく、環境が作り上げた「思い込み」です。

あなたは今までずっと戦ってきました。だからこそ、ブレーキがかかるのは当たり前です。

視野を広げ、思い込みをほどき、選択肢を手に入れた瞬間から人生は動き始めます。